コードネームを覚えたことで、私の人生は変わりました

私がピアノのコードネーム奏法を知ったのは、中学3年生の時でした。
それまでは、ピアノというものは楽譜が読める人だけが弾けるものだと思っていました。クラシックの曲を楽譜どおりに弾ける人だけが「ピアノが弾ける人」。そんなイメージを持っていたのです。

ところが、コードネームというものを知って、その考えは180度変わりました。
「C」「F」「G7」…。
たったこれだけの記号で音楽が作れる。
左手でコードを押さえ、右手でメロディーを弾くだけで、一曲が完成してしまうのです。
その自由さに私は衝撃を受けました。

それからは独学でコード奏法を勉強し、好きな曲をコードを見ながらどんどん弾くようになりました。クラシックのように何か月も練習しなくても、コードの付いた楽譜なら初めて見る曲でもその場で演奏できます。
「ピアノって、こんなに楽しいものだったんだ!」
そう思えた瞬間でした。

そして高校3年生の終わり。
アルバイトで一生懸命お金を貯め、念願だった電気ピアノを購入しました。
納品の日、カワイのピアノ調律師さんが来てくださいました。
作業が終わると、その調律師さんは何気なく鍵盤に向かい、ジャズを弾き始めたのです。
その演奏が、本当にかっこよかった。
私は「調律師って、こんなに演奏できるんだ!」と感動しました。

そして、その瞬間に心の中で決めたのです。
「将来はピアノ調律師になろう。」

振り返ってみると、コードネームとの出会いがなければ、ここまでピアノを好きになることもなかったでしょうし、ピアノ調律師という仕事に就くこともなかったかもしれません。
人生とは不思議なものです。

今、日本では多くの子どもたちがクラシックを中心にピアノを習っています。
もちろん、それはとても素晴らしいことです。
クラシックを学ぶことで、読譜力や演奏技術、表現力が身につきます。
しかし、その一方で、

「楽譜どおりに弾けない。」
「発表会が終わったら弾く曲がない。」
「練習しないと弾けない。」
そんな理由で、ピアノをやめてしまう人が少なくありません。
私はそれが、とてももったいないと思うのです。

コードネーム奏法を覚えれば、世界が一気に広がります。
歌本を開いてコードを見れば、その場で伴奏ができます。
友達と歌うこともできます。
結婚式でも演奏できます。
クリスマスにはみんなで歌えます。
好きな曲を自分なりにアレンジすることもできます。

つまり、「音楽を楽しむ」という本来の姿に近づけるのです。
クラシックとコード奏法は、どちらが上というものではありません。
両方できれば最強です。
楽譜も読める。
そしてコードも読める。
そうなれば、一生ピアノを楽しめます。

実は、エレクトーンを習っていた先生方は、コードネームや伴奏付けに慣れている方が多くいらっしゃいます。
その経験を生かせば、ピアノでもコード奏法を教えることは十分可能だと思います。

これからの時代は、「クラシックだけ教える先生」ではなく、「コード奏法も教えられる先生」がもっと増えてもいいのではないでしょうか。
そうすれば、ピアノ教室はもっと楽しい場所になります。
発表会のためだけに練習するのではなく、自分の好きな曲を自由に楽しめる。
楽譜がなくても演奏できる。
歌いたい人の伴奏ができる。
そんな生涯の趣味としてピアノを続ける人が、もっと増えるような気がします。

私自身、コードネームとの出会いが人生を変えてくれました。
ピアノが「練習するもの」から「遊ぶもの」へ変わった瞬間でもありました。
だからこそ、これからピアノを始める人にも、今レッスンを受けている子どもたちにも、ぜひ一度コードネームの世界を体験してほしいと思います。
きっと、「ピアノってこんなに自由なんだ!」という新しい発見が待っているはずです。

そして、その楽しさが、一生ピアノを好きでいられる一番の秘訣なのではないかと、私は思っています。
私が経営するピアノ教室では、コードネームを教えることができる先生も積極的に採用しています。もっと広がればいいな~。

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マーちゃん の紹介

ぴあの屋ドットコム代表 ピアノを弾く時にはリチャード石山と言われています。
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