心の窓 34.入社試験

入社試験

ある会社では、入社試験に次の二つの質問をするだけだそうです。

一つ目は、「親の肩たたきをしたことがありますか」。

二つ目は、「あなたは母親の足を洗ったことがありますか」。

さすがに後者はあまりやった人はいない。

そこでその会社の社長は

「三日以内に母親の足を洗って来てください。それができたら試験は合格です」

というそうです。

ある入社希望の学生は、恥ずかしくてなかなかいい出せなかったけれども、

思い切って二日目の夕方に、「母さん、ちょっとこっちへ来て」と縁側に母親を呼んだ。

たらいにお湯をくんで、「これであの会社に入れるぞ」と、

照れる母親を前に鼻歌交じりに右足から洗い始めた。

ところが、次に左足を洗おうと持ち替えた瞬間、

その手に、あまりにも荒れてひび割れた母親の足の裏を感じたのです。

幼い頃に父親をなくし、女手ひとつで兄と自分を育ててくれた母親の、

今までの苦労をその手に感じた時、

「母さん、長生きしてくれよな」、

その一言しかいえず、洗いつづけるその手に、母の涙が落ちてくる。

次の日、報告に来たその学生に、社長はこういわれたそうです。

「今まで君は、決して自分一人の力で大きくなって来たんじゃない。

いろんな人の支えがあって成長してきたんだ。

そしてこれからは社会人になって、お客様、同僚はじめ

たくさんの人のお蔭で仕事や生活ができる、

それに感謝する気持ちを、今、知っておいてほしい」。

ともすれば、不平不満が口をついて出る私たちですが、

支えられながら生きていること、

あたりまえになって見えないご恩というものを忘れないでいたいものです。

かすが幼稚園の「子育てコラム」からの転載です。

今回も米川園長先生から気持ちよく転載のご了解をいただきました。

もう何もいうことはありませんよね・・・。

2005年4月に、この先を書いています。

私は、この「入社試験の話」を、あちこちの講演で話すようになりました。

共済事業の講演のときも「感謝」の大切さをお伝えしたくて話すこともありますし、

福祉団体からの講演依頼の時にも話しました。

あるとき、福岡のある女性が私のところに来てこんなことを話されました。

「石山さんから聞いた、お母さんの足を洗う話。私、もう高齢になった母に

本当にやってみたんです。母はテレながらも足を洗わせてくれました。

でもそのとき、こんなことを母は言ったのです。

“ありがとう、ありがとう・・・。

でも、○○ちゃん。今は足だけだけど、

いづれは、全身をあなたに洗ってもらわないといけない時が来るんだね・・・

そのときはよろしくね・・・”」


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マーちゃん

マーちゃん の紹介

ぴあの屋ドットコム代表 ピアノを弾く時にはリチャード石山と言われています。
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