心の窓メルマガ版 65 「夢の時を生きる」 

夢の時を生きる

小児癌病棟に、一人の男の子がいました。
彼の名は、しゅん君。

彼の脳の腫瘍は、手術できないものでした。
でも彼はいつも看病してくれる人たちに、明るく振舞っていました。

症状が進んだある日、彼は斜視になっていました。
それを気づかないように、お母さんや看護師さんは必死に鏡を隠して、夜になると鏡の代わりになるのであわててカーテンを閉めていました。

ある日、そんな事情を知らない一人の新人看護師さんがやってきました。
彼女の胸ポケットに手鏡があることに気付いたしゅん君は、

「その鏡を貸して」

そして彼は、以前とは変わってしまった自分の顔を見て、泣くこともなく一言こういいました。

「僕が鏡で顔を見て事、お母さんには黙っててね、きっと悲しむから」

そんな心優しいしゅん君が、一度だけわがままを言いました。
亡くなる2日前に日に、

「僕は大人になりたいよ」

でも周りの人があわてて、
「何いっているの、なれるにきまってるでしょ」

その姿を見て、しゅん君はその大人たちの姿を見て口をつぐんだのです。

彼の夢は「大人になること」

仕事がなくて死にたい、そんな状態だったとしても、彼が生きていたら、きっと笑って「大丈夫」って思ったでしょう。

失恋して死にたい、とんな状況でも彼だったらその失恋を笑ってやり過ごしたでしょう。
彼の夢、「大人になること」が叶っているのだから・・・。
私たち大人は今、その夢の時を生きています。

これは、日本メンタルヘルス協会衛藤信之先生の講演から抜粋した宝地図ムービーから転載させていただきました。

アジアチャイルドサポートの池間哲郎先生が、カンボジアのゴミ山の中で生活している子供たちに「あなたの夢はなんですか」と聞くと、「私の夢は大人になること」と答えました。
7歳までに3分の1の子供が不衛生な環境の中で死んでしまうからです。

今、フェイスブックの中で、こんな言葉が広がっています。

「キミが無駄に過ごした“今日”は、昨日死んだ誰かが死ぬほど生きたかった“明日”なんだよ」

ぴあの屋ドットコム 石山


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マーちゃん

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ぴあの屋ドットコム代表 ピアノを弾く時にはリチャード石山と言われています。
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