心の窓 「無償のピアノ調律」

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先日ご紹介した、ぴあの屋ドットコムの新入社員。

ピアノ調律から帰ってきて、こんな質問をしてきました。

「社長、大阪の児童養護施設の何台もあるピアノの調律、なんでいつもタダなんですか?」

たしかに、普通はありえないことですよね。社員が疑問に持つのは当たり前です。

そこでこう答えました。

「あの養護施設は、心に傷を負った子供がたくさんいるんだよ。震災の時には、親を失った子がいっぱいいたし、親がいても、そこから離れてその施設で育てられている子もたくさんいるからね。

子供たちの心のよりどころはピアノ。ピアノを弾いているときは、そのつらさを忘れることができるから。

でも、ピアノ調律をするお金が施設にはない。さらにあの施設のピアノは全然手が入れられてなくて、うちで大修理して使えるようにしたんだよ。

さらに、今度は教えてくれる先生がいない。だから私が先生の給料を払って無償で教えにいってもらってる。もう10年以上になるよ。

子供たちは、ピアノを弾いているときは生き生きと幸せそうな表情で弾いているからね。」

こういうと、
「調律が終わったら、すぐに子供たちが弾きに来てました!」と。
施設の子供たちは調律終わるのを待ってたみたいです。

実はこの新入社員は入社前、私が仙台で講演したときにお母さんと一緒に会場にいたんです。その時に私はこんな話をしました。

「たらいの水の上に落ち葉を乗せて、自分のため自分のためと引き寄せると落ち葉は見事に向こうに行ってしまう。でもその落ち葉を、人のためひとのためと向こうに押すと、まわりまわってこちらに返ってくるんです」

そのように私が講演で話した社会貢献の内容を、
「社長!その話覚えてます!」
といっていました。

「会社とは社会に貢献するためにあるからね」というと
「分かりました!」と。

この子は中学生の時、クラスの同級生を津波で亡くしてますから、きっとしっかりと理解してくれたのではないかと思います。

この子の成長が、ますます楽しみになりました。

※写真は社員研修旅行で淡路島に行ったときに、遠くの海を見つめる新入社員(画像は一部加工しています)


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マーちゃん

マーちゃん の紹介

ぴあの屋ドットコム代表 ピアノを弾く時にはリチャード石山と言われています。
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