遠州楽器制作の西川さんに話を聞きました

遠州楽器の浜松工場にいって、取締役の西川さんに令和につくられた
メイドインジャパンピアノ「エンシュウピアノ」の特徴や
会社の事をいろいろと話していただきました。

私も実際に試弾してみて、「めっちゃええやん!このピアノ」と感じて関わっていこうと決めたのですが、
遠州ピアノ制作株式会社は、2019年(令和元年5月)に岩佐社長によって創業された会社で、
翌年2020年1月に西川さんと長嶋工場長が集結して、
浜松の職人を集めてこだわりのあるピアノを作ろう!と今の形で生産をスタートされました。

私は西川さんとは以前よりお付き合いがありましたが、
いろんな人たちと関わりながら、ENSCHUというブランドを、日本に世界に広げていこうと考えておられます。

遠州という会社の名前の由来は、
浜松を取り巻く「遠州地域」ということから命名したそうです。

社名に「制作」という言葉が入っていますが「製作」という字とちがって「衣」が入ってないんですね。
これは、従来のピアノの製造というよりも、
音楽を奏でる芸術品(作品)を制作するという意味を込めてこの漢字を使っています。

現在、数十台のピアノを制作しましたが、国内には1台も流通しておらず、
ほとんどが海外への輸出からはじめました。

たしかに、メイドインジャパンというブランド、とくにメイドインハママツは強くて、
ヨーロッパやアジアなどの海外の楽器店からの引き合いは多いようです。

部品の一部は海外からの輸入もありますが、設計・組み立ては日本でやっていますので、
完全なメイドインジャパンのピアノであることは間違いないです。

エンシュウピアノの作りたい音の特徴としては、
「丸みがあって柔らかくて芯があって豊かに響く角のない音」
つまり、メタリックな音のピアノもいろいろありますが、
エンシュウピアノは、いかにも「木の感じの音」というのを特徴としています。
全体的にバランスよく響くというのも特徴の一つです。

また柔らかいといっても、こもった感じの音ではないです。

アクションにもこだわりがあって、なるべく弱い音(ピアニシモ)をどれだけコントロールして合わせるか
というところ、そしてタッチにはすごくこだわった設計をしています。

あと、ピアノの裏を見たらわかるのですが、支柱が6本も入っています。
小型ピアノだったら4本あれば十分なのですが、長く使っていただけるように耐久性にもこだわっています。

響板にも秘密がいっぱいあって、助響板をあえてなくして小型ピアノでもしっかりとパワーがでるように
響板を広くとって、ふつうにちゃんとなってくれる高音部の音はすこしおさえて
広い響板の必要な低音域をしっかり鳴らし、全体的なバランスを整えるようにしています。

デザインに関しては、コテコテしてなくて超シンプルです。
これは令和元年創業のピアノメーカーとして、いままでにない新しいデザインで臨もうと思い設計したそうです。

「すっきりして都会的でかっこいいピアノ」だと思います。
スタイリッシュという言葉が一番似合います。

ハンマーはドイツ製の人気のFFWハンマー。
弦はレスローワイヤーです。
エンシュウグランドピアノ(試作品)もあります。

重さが280キロで、大型のアップライトピアノ程度。
奥行が150cmで今一番人気のコンパクトサイズです。

グランド版は、新しい試みとしてイギリスを起源としたBPAハンマーという
かなり柔らかいハンマーを採用しています。
このハンマーが、エンシュウグランドピアノの個性になっていく可能性があります。

いずれにしましても、新しくできてピアノメーカーですからいろいろな苦労はあるとおもいますが、
ピアノ愛好家の方やピアノ販売店など、いろいろな人が一緒に協力して育てていけたらいいですね。

<石山社長ブログ>


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マーちゃん

マーちゃん の紹介

ぴあの屋ドットコム代表 ピアノを弾く時にはリチャード石山と言われています。
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