ピアノの防音7選~どうすればピアノの音を小さくできるか

ピアノの音が大きくてなんとか音を小さくできないか、という質問がとても多いです。

昔は、あちこちからピアノの練習の音が聞こえてくるのが当たり前の時代でしたが、
今はピアノの音がいかに外に漏れないか、というところに気を遣う方がとても多いように思います。
(少しくらいお互い様だと私は思うのですが・・・)

さて、その対策方法をいくつかご紹介しましょう。

①部屋に防音室を入れる
②窓を2重サッシ等にする
③消音ユニット(サイレント)を取り付ける
④ナイトーンを取り付ける
⑤静音パネルを取り付ける
⑥ジョージ・ジャクオンを取り付ける
⑦???

①部屋に防音室を入れる
 費用は掛かりますがこれが一番確実です。部屋の四方八方をすべて分厚い壁で覆ってしまう方法です。大手メーカーや防音メーカーもいろいろと出しています。ぴあの屋ドットコムでも格安で高性能のオーダーメイド防音室「コロラトゥーラ」の販売・施工しております。(70万円~300万円程度)

②窓を二重サッシにする
 音の性質としてどこから外に漏れるかというと「隙間」。家の壁は基本的に分厚いので窓とかドアの隙間から音は漏れます。ドアは防音ドアなどがありますが、窓は2う重サッシにしたり、2枚のガラスを組み合わせたようなサッシもありますのでそこからの音漏れには効果的です。ただ、マンションなどの場合は、壁をつたってほかの部屋に音の振動が伝わることがありますので、できればアップライトピアノの裏側がお隣の部屋(アップライトピアノは後ろに音が出る構造です)という配置を避けると少し音の伝わりは軽減されます。(数万円~数十万円)

③消音ユニット(サイレント)を取り付ける
 ピアノの音を完全に止めて、鍵盤の下に組み込んだセンサーで動きを察知して、電気的にサンプリングされたピアノの音がヘッドフォンから聞こえる仕組みです。ピアノとデジタルピアノを合体したような構造です。ピアノ自体の音は完全に出なくできますが、ストップレールに当たるカタカタという音が出てしまうデメリットはあります。しかし、レバー一つで完全に音が消える切り替えができるという意味では、画期的な発明です。(15万円~20万円程度)

④ナイトーンを取り付ける
 調律師が開発した装置。従来のマフラーの構造を利用して、ペダルの切り替えによって音を体感10分の1にできます。フェルトに切り込みが入っていますので、タッチへの影響を極力抑えることができます。ぴあの屋ドットコムで受注できます。関東・中部・関西に技術者がいます。(約10万円)

⑤静音パネルを取り付ける
 アップライトピアノは響板のある裏側に、グランドピアノは下側に音が出る仕組みです。そこに静音パネルをはさみこんで音量を押さえる構造です。不要になればはずせばいいだけですので、手軽に防音できます。(2万円~10万円程度)

⑥ジョージ・ジャクオンを取り付ける
 ジョージ・ジャクオンとは常時弱音の意味。長年この業界にいて、大きな音でピアノの音を常に出せない方は、マフラーペダル踏みっぱなしだったり、消音ユニットやナイトーンを起動したままずっと使っている方を見てきました。
 それなら、常に小さな音しか出ないピアノに改造してもいいのでは、と思いぴあの屋ドットコムで開発したのがジョージ・ジャクオン。これは製品名ではなくてその改造をわかりやすく名前にしただけのものです。
 コンセプトは「ピアノ自体を防音室に」。ピアノから漏れる音を塞いで、さらに遮音材・吸音材を入れて小さな音しか出ないピアノに改造する方法です。機械で測るとだいたい10dbくらいは音量が減少します。10dbとは音量10分の1です。デメリットとしてはON/OFFが出来ないことです。でも日本の住宅事情で常に大きな音がだせないならとてもいい方法だと思います。取り付けはぴあの屋ドットコムでのみ行っています。(約7万円)。

⑦???
 実はこれが究極の防音方法だと思っています。それは「ご近所への挨拶」。ピアノの音がうるさく感じるかどうかはご近所さんとのコミュニケーションの度合いによります。ある程度の常識を守っていれば、結局はご近所さんとのコミュニケーション次第だというのがいままでの経験から分かったことです。(菓子折り程度)

<石山社長ブログ>


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マーちゃん

マーちゃん の紹介

ぴあの屋ドットコム代表 ピアノを弾く時にはリチャード石山と言われています。
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