心の窓」カテゴリーアーカイブ

心の窓 「億万長者になった花屋の話」

「億万長者になった花屋の話」

若い花屋が思いついた。
飲み屋街のクラブのママさんにこう持ちかけたのだ。

「毎日無料でカウンターフラワーを
 お届けしますが、いかがですか?」

はじめは訝っていたママ達も、
花屋の戦略を聞いて納得。

結果、短期間に
100軒の飲み屋さんと契約を結ぶ。

100軒の契約実績を持って、
今度はタクシー会社の社長に。

「毎晩のように100軒の飲み屋さんから、
 酔客をご紹介いただけますよ」

タクシー会社社長は大喜び。

「その代わり、飲み屋さんに
 飾る花の代金をお願いします。」

毎晩、確実にお客様を確保できるなら、
花代は安い。

タクシー会社との契約は成立した。

もちろん、100軒の飲み屋さんには、

「タクシーのご用命は、
 必ずこのタクシー会社にお願いします。」

と言ってある。

結果、100軒のクラブに
花を収めることになった若者は、

その後も、そのユニークな発想を
駆使して成功者となった。

タクシー会社のメリットは、
日々100軒の依頼が舞い込む可能性があること。

クラブのメリットは、
美しい花が無料で届くこと。

そして若者は、
関わる人から感謝と報酬をもらう。

結局、花代は誰が支払っていることになるか?

そう、酔客。

しかし彼らもまた、
迅速なタクシーを手配してくれる
ママに感謝しているはずだから、

それは、みんなが幸せになるセットアップだった。

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心の窓 「朝がくると」

「朝がくると」 詩人:まど みちお

朝がくると とび起きて
ぼくが作ったものでもない
水道で 顔をあらうと

ぼくが作ったものでもない
洋服を きて

ぼくが作ったものでもない
ごはんを むしゃむしゃたべる

それから ぼくが作ったものでもない
本やノートを

ぼくが作ったものでもない
ランドセルに つめて
せなかに しょって

さて ぼくが作ったものでもない
靴を はくと
たったか たったか でかけていく

ぼくが作ったものでもない
道路を

ぼくが作ったものでもない
学校へと

ああ なんのために

いまに おとなになったら
ぼくだって ぼくだって
なにかを 作ることが
できるように なるために

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これは今から35年以上前に発表された詩です。

人はなんのために生きているの?
という答えがここにあるような気がします。

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心の窓 「発表会サプライズ」

神戸の人気ピアノ教室「折田音楽教室」のブログより

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プログラムの挨拶文の所を毎年頭をひねって考えます。

今年は、ある女の子が高校3年生で、受験の為にこの発表会で最後にすると言いました。小さい頃から来てくれた子です。その子にフューチャーした文章にしました。

これを夫に見せた時に「ほんとの事か?これは・・・」と言いました。

嘘なんて書くわけないじゃない。だけど、一人にフューチャーしたらあかんかな。というと、いや、こんな話が聞きたいなと夫が言ったので、今年はこれで。

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ある女の子がうちに来てくれたのは、確か小学校1年生の時だったと思います。

その時、お父さんは小さな娘に夢を描きました。

いつか、お父さんの好きなあの曲を弾いてくれるかな・・・。

それは始めたばかりの子にはとても難しく、雲の上のような曲でした。

それから彼女は日々上達しましたが、ある日お父さんは、あろうことかその曲を「お父さんのお葬式に弾いて欲しい」と言ってしまったのです。

お父さんも人間です。辛い時、苦しい時は彼女が大きくなってその曲を弾いてくれるまで自分は元気でいられるのだろうかと、不安に思われただけと思いますが、

彼女はそれをきっかけに、絶対にあの曲は弾かないと言うようになりました。

お父さんのことが大好きだから、お葬式で弾くなんていうことは考えたくなかったからです。

最初にお父さんが夢に描いたその曲は、いつしかお父さんへのプレゼントの曲ではなく、悲しい曲になってしまいました。

お父さんは後悔しました。つい口から出てしまったあの一言で、永遠に彼女の指から奏でられる事が無くなったのだと・・・。

それから数年たち、彼女も大人になりました。

発表会の選曲をする時に、「先生、今年が最後になると思うから、発表会でお父さんの為にあの曲を弾いてあげようかなと思うんだ・・・お葬式より先に弾けばいい事でしょ」と言いました。

長い年月を経て、ついにお父さんの夢の曲を、彼女は最後の発表会に弾く決心をしたのです。

今年の発表会は、お父さんの長年の夢が叶うステージになります。

私は、彼女がこの曲を最初に練習して来たレッスンの日に、彼女の演奏を聴いて、お父さんよりいち早く涙があふれだしてきました。

これまでの出来事が走馬灯のように心の中を駆け抜けたのです。

このように、大きくなった子供達には長い年月の間、それぞれ沢山のドラマがあります。

そして私達も一緒に成長を楽しませていただいています。

ピアノを習うという事は、山あり谷ありの長い旅です。

子供達は、長い人生の何分の1かはわからないけれど、教室の中で私達と人生を共にします。

小さかった手が大きくなり、ドレミしか弾けなかった手から、色彩豊かで、10本の指を駆使した難曲が弾けるようになる頃には、いろんなドラマが待っています。

今年のテーマは『成長』です。

子供達はみんな、少しずつでも確実に成長します。ぜひ、子供達と一緒に夢を見てください。

「あの曲が弾けるようになって欲しいな。」

という大好きな人からの言葉が、上手になる為の大切なエッセンスなのかもしれません。

どうか、1人1人のピアニストが、数か月の間積み重ねた努力の結晶に、大きな拍手をいただけましたら幸いです。

本日はお忙しい中お越しいただき、誠にありがとうございました。

20015年6月27日 折田音楽教室  折田信枝

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以上。

これを彼女に見せてプログラムに載せてもいいか聞いて、OKをもらいましたが、

お父さんには当日まで見せたくないな・・・サプライズにしようかなという話になった所に、私のプログラムミス事件が起こり(笑)

土曜日の生徒さんには、間違ったものをペンで直したものをとりあえずお渡しして、本物は当日封筒に入れて、受付に置いておくことにしたので、

彼女のお父さんにも申し訳ないけど、当日みていただく事にしたんです。

私と彼女と組んだサプライズ。

彼女の曲はショパンの「別れの曲」

実は彼女が小学校4年生くらいの時にお母さんが難病にかかってしまいました。

家族にとってそれはものすごい苦しみとの戦いが始まりました。

お父さんは日に日に痩せていき、彼女から笑顔が消えた時もありましたが、

お父さんはいつも前向きで子供の前では弱みを見せることなく、いつお見かけしても笑顔で過ごして来られました。

家の事は全てお父さんです。彼女が中学の時も高校の時も

家の手伝いを強要する事もなく、あくまで学生らしく生活出来たのはお父さんのお蔭です。

だからこそ、彼女はその分自分が出来る事を一生懸命がんばりました。勉強も、クラブもピアノもがんばり、自分で率先して家事をするようになり、家事が好きだと言うようになりました。

お正月だって、彼女が結婚しても恥ずかしくないようにとお父さんがお節料理を作られました。そんな暮らしがずっと続いています。

高校はこの辺りでは一番難しいと言われる所に行っています。なんでも頑張れる子に育っていく様子をずっと見守る事が出来たのはほんとに幸せな事でした。

お父さんには言えない事も私には言ってくるような、そんな彼女とのレッスンでした。

そして彼女が書いたコメントがこれ。

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実は、別れの曲は、発表会の曲を相談するたびにお父さんに弾いてと言われてきた曲です。

幼いころは別れという言葉を嫌い避けてきましたが、最後となる10回目の発表会にしてやっと、この曲を弾く決意ができました。
小さかったあの頃に比べ身も心も大きく成長し、弾けなかった曲も弾けるようになりました。

12年も通っていると嫌なこともありましたが、折田先生と出会えたからこそ今まで続けてこれて、私は本当に幸せ者です。
12年間積み重ねてきたもので、私なりの別れの曲を、ありがとうと成長の証としてお父さんにプレゼントできますように…

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プロだから泣かないわよと言っておられた司会者さんも

長く来ていただいてるDVD業者さんも、ボロボロだったそうです。

発表会で辞めようと思うんだけど、先生どう思う?と聞いて来たので

勉強が一番だからね。そうしなさい。あとは、もう勉強の合間にストレス解消で弾いたらいいじゃない。

私が居なくてももう立派に生きていく力も心も身に付けました。

だけど、お父さんとしては続けて行かせたいそうです。一か月に一度くらい行ったら?ということで、単発のレッスンに来てくれるそうです。

もう少し彼女の成長が見れるかな・・・・

こちらのブログの転載許可をいただき、掲載させていただきました。
http://orita-music.com/archives/2073

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心の窓 「打つ手は無限」

すばらしい名画よりも

とてもすてきな宝石よりも

もっともっと大切なものを

私はもっている。

どんな時でも

どんな苦しい場合でも

愚痴を言わない。

参ったと泣きごとを言わない。

何か方法はないだろうか

何か方法はあるはずだ。

周囲を見回してみよう

いろんな角度から眺めてみよう

人の知恵も借りてみよう。

必ずなんとかなるものである

なぜなら打つ手は常に

無限にあるからだ。

(故 滝口 長太郎氏)

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心の窓 「ファミレスに行きたい」

『ファミレスに行きたい』

ある4人家族がいました。
30代の夫婦と2人の兄弟。
1人は10歳、1人は8歳でした。

ごく平凡な家族なのですが、
10歳のお兄ちゃんは、
重度の食物アレルギーを持っていて、
食べ物も好きに食べられない
という状態でした。

そんなある日、弟が学校で
いじめられて帰ってきました。
母親は驚いて理由を聞くと
「僕だけファミレスに行ったことが
ないからって仲間外れにされた」
と弟は言いました。

実はお兄ちゃんの食物アレルギーのため、
弟はファミレスどころか、
外食もしたことがない、
という状況でした。
それを聞いてショックを受けた母親は、
父親と相談して、弟を1度ファミレスに
連れて行くことに決めました。

そして、ある日家族4人で
ファミレスに行き、席に着きました。
すぐに店員が注文を取りにきました。

母親は店員に、
「日替わりランチ2つと
お子様ランチを1つ下さい。」
と頼みました。

すると店員は、
「お子様ランチ1つですか?」
と尋ねました。

母親は
「はい、1つでお願いします。
下の子がファミレスに行ったことがないと
クラスでからかわれてしまって…。
一度ぐらい連れてきてあげても
いいんじゃないかって思って
連れてきたんです。
と言うのも、
上の子が食物アレルギーで
食べるものも制限されているんです…。
それでも子供たちには、
できるだけ不自由な思いはさせたくない
と思って連れてきました。
さらに失礼なお願いなのですが、
上の子には家から持ってきた、
これをここで食べさせても
かまわないでしょうか?」

と、母親はかばんから
食材の入ったタッパーを取り出しました。
当然ファミレスに食べ物を持ち込む
ということは、食中毒などの店側の
衛生管理上の問題により、
本当はダメだということは
母親にもわかっていました。

ここで断られたらどうしようかと、
母親はひそかに思っていたのです。

店員は、
「そうですか…。」
というと、
「私にそのタッパーを渡してください。」
と母親に言いました。

母親は、「えっ」と思い、
やっぱりダメか…、
と落胆しながら
店員にタッパーを渡しました。

しばらくして
両親が頼んだ日替わりランチと、
国旗が付いている
弟のお子様ランチが出てきました。

弟は喜んでいますが、
両親は素直に喜べませんでした。
ですが、次の瞬間、
もうひとつの料理が出てきたのです。

それはまぎれも無く、
あのタッパーの中の料理でした。
綺麗に盛り付けされ、
真ん中には国旗が付いています。
「はい、これがお兄ちゃんの
お子様ランチだよ。」

その店員の思いがけない言葉と
嬉しそうに喜んでいる兄弟の姿を見て、
両親は涙が止まりませんでした。

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